大名行列の成り立ち

昭和4年大名行列・殿様本陣
昭和4年大名行列・殿様本陣

静岡県内では島田市・旧大井川町・吉田町において大井川下流域の大名行列として指定されているほど近い地域で余興として伝承されているのはかなり珍しいと言います。大名行列の花形「大奴」。いまは行列と一体化しているが、もとは区別されていたようだ。江戸後期の『駿河記』によると、元禄年間は山伏に仮装させた者を出しており、のちに大名行列が始まると、その一部と見なされるようになったとある。『駿河志料』にも同様の記述がみられ、山伏の数を12人と記す。しかし大名行列がいつごろから参加するようになったかは詳らかでないものの、もとは「大名行列」でなく「殿」と称されていたという。記録によると、寛政6年(1794)に島田代官所が駿府紺屋町へ移されたため、享和3年(1803)からは代官に代わって名家の子どもが大名役を担うようになったとあり、幕末の記録には、いまとほとんど変わらない行列のすがたが描かれている、平成8年に県無形民俗文化財に指定されます。

 

現在の大名行列編成表

大祭の主役:大奴
大祭の主役:大奴

御先駆を先頭に、お先触(拍子木)、お長柄、具足、持筒、槍持・片箱各、先騎、赤鉄砲、黒鉄砲、御弓、具足、持筒、槍持・片箱、先騎、大奴挟箱、立傘・台傘、大鳥毛、赭熊・白熊、徒士、具足、台弓、打物、お鷹、餌差、持筒、笠、草履、床几、唄方、徒士、殿様、台傘、槍持、挟箱、葛籠馬とつづく、10万石格式の大名行列です。

文化財としての活躍

第4回 全国奴まつり出場記念  山形県河北町
第4回 全国奴まつり出場記念  山形県河北町

島田大祭で有名なのは大奴だけではありません、10万石格式の魅力をより一層引き立てる存在が19人の青年で構成される道具廻りといわれる集団で編成表の赤く書いた部分がその道具類になります。全国には大名行列(※参勤交代)を祭典で余興として行う地域はたくさんあり江戸時代の参勤交代制度で実際行われていた物をそのまま引き継ぐものや神事的な行事にて発展したものと様々です。島田の場合は前にも書いた通り神事の余興にて発展し有名になったわけですが他とは違う独自の所作演技で観客を魅了しこれまで活躍してきました。また平成8年には島田帯祭の大名行列として県の無形民俗文化財に指定され、さらには島田大祭として保存振興会が地域伝統芸能大賞を受賞するなど様々な場面で活躍をしています。

 

道具廻り紹介

挟箱
挟箱

はじめに・・・道具廻りは目立つ位置にいながらも行列内での立場は「下郎」つまり最も低い存在であります、ですから子供も大奴も皆足袋を履いて草鞋を履きますが道具廻り選手は素足に草鞋です。実は派手なパフォーマンスをしますから足袋を履くと脱げて危険だからと言うのが裏話になりますがでも素足の方が味が出ててカッコイイのです。

 

【1番:挟箱】金紋先箱供揃いと謡われたように殿様の先を行く役柄を表す大名行列には欠かせない道具です。本来は殿様の衣装を入れて飛脚の様に背負いながら行きますが、足を高く上げ口元を片手で隠し独特の掛け声で道具廻りの先頭を行きます。行列後半の運行速度を調整する司令塔的な事を行う極めて重要な役目も担っています。

 

立傘・台傘
立傘・台傘

【ニ番:立傘・台傘】別名は栗挿しとも言います。立傘は馬上の藩主にかざす傘、写真の台傘は被り傘に柄を付けた物で実用品ではなく大名行列を美しく飾る道具であったとされています。ちなみに挟箱の柄には黒い紐で先端にボンボンが付いた物が付いていますがコレは代々受け継がれる「エビ結び」と呼ばれ、さらに立傘・台傘には「アワジ結び」と言われる結び方が存在し今でも師匠から選手へ指導され受け継がれています。

 

       大鳥毛
       大鳥毛

【三番:大鳥毛】大奴に次ぐ主役といえば真紅の大鳥毛です。重さ35キロ、長さ2メートル60センチで「イヤナー」の掛け声で振り、高く投げ飛ばし受け取り10メートル以上叫びながら走り抜きます。黒い頭の部分は「矛」と呼ばれ投げるとき天空の悪鬼を祓い世に平和をもたらすとされ、さらに赤い麻は水を含ませる事で投げた時にあたかも大鳥が舞う様を表現していると言います。また大鳥毛は神事の時も神輿の前を行く事で神様の通り道をキレイに掃除をするそんな役目も動作でしっかり表していますが、選手はトレーニングと稽古を重ね無事で怪我の無いようお客さんに披露しています。

 

   赭熊・白熊
   赭熊・白熊

【四番:赭熊・白熊】道具廻りの最後を飾る道具です。これは対の道具として2本で1本の槍を表現しています。元々は両方とも赤色でしたがめでたさの紅白を表す為昭和初期に白色に変わりました。重さは12キロですがバランスの取りが難しいと言います、所作も大鳥毛とほぼ同じですが足の動作・掛け声など微妙に違いそれを見分けるのも面白いかもしれません。

 

振り込み

家屋に振り込む大鳥毛
家屋に振り込む大鳥毛

大奴・道具廻りは道中の本部や家屋へと振り込みと言われる行為を行ってきました。これは1つの清めの行為であり各街本部を通過する場合必ず入りその場所の成功を祈願しての行為で1つの見せ場であります、また一般家庭にも昔から厄払いや福をもたらすとして家長が受けとなり振りを見届けます。現在は市内で要望がありスケジュールが合えば老人ホームなどの施設にも伺います。第六街鹿島踊りも昔からお門入りと言って同じように入る儀式があります(※祭最終日に鹿島踊りは中撰祭の為に御神体を拾い上げた杉村家に入ります)。

 

2007年 1月1日 開設

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